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vol.8
第一生命保険株式会社 取締役常務執行役員人事部
ワーキングウーマン・パワーアップ会議 推進委員
武富 正夫
1986年第一生命保険相互会社入社。2012年第一生命保険株式会社執行役員。2013年4月執行役員人事部長。2015年4月常務執行役員人事部長。2016年10月取締役常務執行役員人事部長。
〜「働き方改革」の潮流〜
いま、「働き方改革」が大きな潮流となっている。政府では、安倍首相を議長とする働き方改革会議で議論が進められているが、人口減少時代を好機と捉え、成長戦略の柱として国を挙げて取り組むべき重要テーマである。
いま、なぜ「働き方改革」なのか。
過去、昭和の時代は大量生産大量消費時代で、トップダウン型の経営により、社員が指示に従い多くの商品を作り・売ることが企業業績を上げる近道だった。
一方、現在はインターネットの普及・グローバル化の進展により多様化が進み、個々のニーズに合わせた商品・サービス展開が必要となり、ボトムアップでイノベーションを起こしていくことが求められている。
そのためには、社員が職場以外の環境で、発想を豊かにできる経験や自己啓発の時間を作っていくことも必要となる。
「働き方改革」のその先にあるゴールは、生産性の飛躍的向上である。そのためにも、「大胆な割り切り」や「過度な慮りの克服」といった意識改革に始まり、一人ひとりのタイムマネジメントを高め、在宅勤務を含めたスマートワークの推進に加え、最新のAI・ロボティクス技術等を積極的に取り入れることも考える必要がある。人はヒトにしかできないおもてなしや付加価値の高い仕事に特化していくという視点も重要となろう。
最近、就活学生の「会社選びのポイント」には、「ワーク・ライフ・バランス」が上位に入っており、採用活動での重要な視点の一つとなっているとともに、「働き方改革」の成功は女性活躍推進をさらに後押しする大きな力ともなる。取組みは始まったばかりだが、柔軟で力強くイノベーティブな職場作りの実現を目指していきたい。