働く女性のパワーアップを応援します！ワーキングウーマン・パワーアップ会議

私とメンター

　「そろそろわが社でも女性管理職はどうかね」という社長の一言で、私も含め２名の女性管理職が誕生した。男女雇用機会均等法が施行される以前、今から３０年も前のことである。当時としては非常に珍しかった。不安もあったが管理職の役割がどういうものか期待もあった。トップの考え方が企業の価値観を大きく変化させることを実感したできごとでもあった。

　以来、様々な仕事を経験した。人事制度の改革、マーケティング、新規事業、新工場の建設など、その度にプロジェクトを提案し、役員の方にメンターを依頼し助言を仰いだ。今から思うと課題を通して多くの社員に勉強する場を与えてくれたのだと思う。

　日常では上司や同僚と本音で話し合い、やりたいことを共有した。時には怒られ、あきれられ、失敗も数限りない。それでも新しいことにチャレンジさせてくれた歴代の社長、上司、同僚の皆さん全員がメンターであったと感謝している。

　また、人間関係や仕事の悩みなどはよく母に相談した。その度に厳しく諭され、応援してくれた母の存在もよきメンターであったと思う。