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vol.6
株式会社資生堂 執行役員
広報、お客さま情報、環境、CSR、風土改革担当
ワーキングウーマン・パワーアップ会議 推進委員
アキレス 美知子
上智大学比較文化学部経営学科卒業。米国Fielding Graduate Institute組織マネジメント修士課程修了。富士ゼロックス総合教育研究所で異文化コミュニケーションのコンサルタントとしてキャリアを始める。30代後半から、グローバル企業で人事の様々なキャリアを重ねる。シティバンク人事部アシスタントヴァイスプレジデント、モルガンスタンレー証券人材開発ヴァイスプレジデント、メリルリンチ証券採用・人材開発ディレクター、住友スリーエム人事統轄部長、3M Asia Pacificの人財マネジメント統轄部長などを歴任。あおぞら銀行常務執行役員を経て、2011年4月より現職。また、公益財団法人日本生産性本部の女性パワーアップ会議の推進メンバーやグローバルリーダー育成と活躍を推進するNPO法人GEWELの理事も務めている。米国人の夫と東京で暮らし、娘二人はニューヨーク在住。
メンターと私
メンターは私にとって心の支えである。いろいろな企業で仕事をさせてもらったが、尊敬するメンターの支援があったからこそ、異なる環境でやってこられたと思う。メンターには大きく分けて二つの役割がある。一つは、私が知らない世界で豊富な経験をもつメンター。私が初めて製造業で人事を任されたとき、3人のメンターのお世話になった。1人目は製造経験が豊富なメンター、2人目は営業経験が豊富なメンター、そして3人目は技術一筋のメンター。どのメンターも私にとって良い師であり相談できる先輩だった。
二つ目は近いフィールドで私の先を歩んでいるメンター。人事分野や今担当しているCSRや広報などはもちろん、グローバルな分野で活躍している先輩だ。彼らは私が安住しそうになると、「アキレスさん、もっと上を目指しなさい。」と激励してくれる。その時は「えっ、まだ先に行くの?」と思ったが、振り返ってみるとストレッチしてくれたおかげで今の私がある。
いずれにしても、メンターには何度も気づかされ、助けられた。そして彼らに共通しているのは「人を育てる」ことへの熱い思いだ。私はそんなメンターたちに心から感謝している。