働く女性のパワーアップを応援します！ワーキングウーマン・パワーアップ会議

変革と成長に欠かせない女性リーダーの息吹

　安倍政権が「女性の活躍」を成長戦略の中核に掲げたことを受け、企業では女性管理職や女性役員登用の目標を設定し、猛スピードで女性リーダー育成に取り組んでいる。一方、「ガラスの天井」にヒビが入りつつある米国ではＦＲＢ議長やオールドエコノミーの代表格であるＧＭのＣＥＯに女性が就いている。

　なぜ、女性リーダーが必要なのか。生産年齢人口の減少が続く中で、労働力の確保というマクロ的視点はさておいて、女性の持つ潜在能力とは一体なんなのか。

　官僚やサラリーマンたる世の中の男性は、自らの地位や評価に固執するあまり、「内向き発想や社内論理」から脱皮できない。「多様な事象や価値観の中から優先順位を付けて取捨選択を決断する」、「部下の心に寄り添い深く愛情を注ぎ込む」ことについて女性が秀でていることは、家庭内において多様な家事を効率的にこなし、育児を行う中でも立証されている。

　「内向きからの脱却」、「取捨選択の決断」、「相手の心に寄り添う」。これらは厳しい競争環境下において、企業や組織が変革・成長していくために、いま最も求められていることであり、その処方箋のひとつが「女性リーダーの息吹」なのではないだろうか。「ポストが人を作る」ことを信じて、是非ともチャンスを掴み取ってもらいたい。