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vol.21


慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科教授

石倉 洋子

バージニア大学大学院 経営学修士(MBA)修了。 ハーバード大学大学院 経営学博士(DBA)修了。マッキンゼー社でマネジャー。青山学院大学国際政治経済学部教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授。その他、富士通、日清食品ホールディングス社外取締役、世界経済フォーラム(ダボス会議)のFaculty, Global Agenda Councilのメンバー。専門は経営戦略、グローバル競争におけるイノベーション戦略、競争力。 主な著書に、「戦略シフト」(東洋経済新報社)、「日本の産業クラスター戦略」(共著、有斐閣)、「戦略経営論」(訳、東洋経済新報社)、「グローバルキャリア」(東洋経済新報社) 「世界級キャリアのつくり方」(共著、東洋経済新報社)等 。Yoko Ishikura's Blog


多様性は、イノベーションの鍵

 距離は離れていても世界がつながり、変化が日常である今、企業が優れた業績を続けるためにはイノベーションそして、そのためには「多様性」が必要である。これまでの枠組みや考え方を超えて、自社の強みを違った視点から見直し、ユニークな新しい組合せを見出し、勝てる土俵を求めて試行錯誤する、これこそイノベーションの鍵、そして経営戦略の基本である。

 「多様性」は、女性活用、外国人の登用だけではない。日本にいると実感がわかないが、世界は多様である。

 多様な世界でイノベーションを継続し続けるためには、様々な経験や知識を持つ人と協働する、外部の組織や個人にオープン化する必要がある。また、多様な世界の現場を自ら体感し、違う意見、見方、生活様式に鋭い感度を持つことが不可欠である。

 日本企業は今岐路に立っているが、世界の多様な「現場の知恵」、意思決定のプロセスの中で多様性を盛り込む「つくりこみ」は、日本企業の本来の強みではないだろうか。今それが問われているのである。

財団法人中部産業・労働政策研究会 理事長

加藤 裕治

1975年トヨタ自動車入社。1984年トヨタ自動車労働組合専従、1988年書記長を務める。1992年自動車総連事務局次長、1998年事務局長ののち、2001年に会長に就任。
また、2001年〜連合副会長、2005年〜IMF-JC議長、2006年〜ワーク・ライフ・バランス推進会議代表幹事に就任。
2008年9月より現職。その他、全トヨタ労働組合連合会顧問、トヨタ労働組合顧問、IMF−JC顧問、自動車総連顧問、NPO法人IFHD(人材育成ネットワーク推進機構)副理事長を兼任。


21世紀は女性の時代

 私が労働組合の役員として活動した約25年間(1984年から2008年)の間に労働法分野で最も大きく変化したのは、女性に関する法制度だろうと思う。特に1997年に労基法の女性保護規定が撤廃され、男女雇用機会均等法が雇用における男女差別禁止や、セクシャルハラスメントの禁止を規定したことは、企業の採用、及びダイバーシテイの方針を大きく転換させた。あれから15年、働く女性の活躍する場はものすごい勢いで広がっている。

 企業は若い人たちの内向き志向を嘆いているが、女性に関しては別だ。NPOや国際組織で活躍しようと世界に飛び出すのは断然女性が多い。拡大の止まった日本経済を掻き立て新しい流れを作るにはこれまでの男の「夢追い的発想」に加え「生活起点の女性の発想」が必要だ。高齢化した社会では「細かいお金の流れ」をどれだけ増やせるかが鍵になる。

 なでしこジャパンの金メダルはその流れをさらに加速する出来事であったと思う。今後の企業の盛衰は女性を生かせる企業かどうか、そこに掛っているといっても過言ではない。

コラム一覧

女性リーダーへのスイッチ

第一生命保険株式会社 常務執行役員人事部長
武富 正夫

2015.04.22

女性をわざわざ管理職にする意味

NTTコミュニケーションズ株式会社 常勤監査役
小林 洋子

2015.03.24

日本も女性登用のモデルケースになれるのでは?

G&S Global Advisors Inc. 代表取締役社長
コーン・フェリー・インターナショナル太平洋地区最高顧問
橘・フクシマ・咲江

2015.01.27

候補者の多様性が第一歩

前多数国間投資保証機関(MIGA)長官
ウーマン・コーポレート・ディレクターズ日本支部共同幹事
小林いずみ

2014.12.18

真の女性活躍とは

ブルドックソース株式会社 
代表取締役社長 池田 章子

2014.11.20

二人の30%?割れないだろう!

連合 会長代行/NHK労連 議長 岡本 直美

2014.10.24

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