TOPページ > パワーアップ会議から > 推進委員コラム
Vol.12
東日本旅客鉄道株式会社 事業創造本部 地域活性化部門 部長
ワーキングウーマン・パワーアップ会議 推進委員
鎌田 由美子
1989年東日本旅客鉄道鞄社。本社開発事業本部と経て大手百貨店に出向。1999年ジェイアール東日本商業開発鰍ノ出向しグランデュオ立川の開発準備から開発後運営まで携わる。2001年に本社事業創造本部「立川駅・大宮駅開発プロジェクト」においてエキナカビジネスを手がける。2005年『ecute』を運営する開R東日本ステーションリテイリング代表取締役社長に就任。 2008年11月本社において地域活性化事業を手がけ、2010年6月より現職。 現在、茨城県農政審議会農業改革委員、学校法人日本女子大学評議員も務める。
管理職をなぜ嫌がるか
先日も社外の方とお会いした際、管理職になりたがらない女性が多いと伺い「まただ」と思った。この1年こういうお話を伺うことが増えた。これは同時に管理職になる立場の女性が増えたことでもあり嬉しいことだとも思う。女性比率が6%しかないJR東日本でもこの春四谷駅と目白駅に女性駅長が誕生した。どの駅にも歴代の駅長の名前が「何代目、誰々」と掲げてある。それを見ながら「恥ずかしくない仕事をしないと」、と職場を案内してくれた彼女はつぶやいた。
「仕事や立場が人を育てる」。10年前、上司からその言葉を聞いたときには無我夢中でよくわからなかったが、今はすっとくる。立場というのは肩書きではなく、役割だと私は思う。
管理職というだけで人間の何かが急に変わるわけではない。人生いつも何か新しいことや人と出会うように、悩んでいる方がいれば、考えすぎず、まずは一歩踏み出して欲しい。
【メンター・アワード2009 優秀賞受賞】
国立大学法人神戸大学 特別顧問
相馬 芳枝
1965年 神戸大学理学部化学科卒業、通産省大阪工業技術試験所入所、1977年 工学博士(京都大学、1978年 カリフォルニア大学博士研究員、1993年フランスCNRS国立研究所客員教授併任、1997年神戸大学教授併任、2004年男女共同参画学協会連絡会 第3期委員長、2007年神戸大学 特別顧問、2008年日本化学会フェロー
受賞:猿橋賞(1986年)、有機合成化学協会賞(技術的)(1989年)、兵庫県科学賞 (1999年)、山口県科学技術振興奨励賞(1999年)、科学技術庁長官賞(2000年)、触媒学会賞(2001年)、日本化学会学術賞(2002年)他
神戸大学のメンター制度
神戸大学では、平成19年からメンター制度を取り入れた。現在、メンターとして学内外の適格者47名が登録しており、今までに76件の相談があった。 利用者としては、学生、院生、若手研究員が多く、主な相談内容は研究環境、研究と進路、ワークライフバランス等であった。
メンターとメンティーが出会う場所としてキャリアカフェを重要視した。キャリアカフェでは、ロールモデルになる人の講演に続いて、グループトークで参加者が問題提起をした。キャリアカフェは、3年間に18回(参加者累計478名)開催し、更にランチタイムカフェを45回開催した。 利用者の声:励まされ、申請書提出、応募等に具体的に行動できた。
メンター制度は、男女共同参画推進の一環として始めたものであるが、女性研究者の採用促進策、育児中の研究者に対する研究支援と並んで、学内の意識改革に大きな効果をもたらした。