TOPページ > パワーアップ会議から > 推進委員コラム
第5回 推進委員コラム
株式会社三菱東京UFJ銀行 人事部女性活躍推進室長
ワーキングウーマン・パワーアップ会議 推進委員
鈴木 初枝
大学卒業後、東京銀行入行。神田支店に配属され、テラー業務がキャリアのスタート。その後、海外派遣にチャレンジし、New York支店に異動、グローバルな観点から会社の動きを実体験。帰国後は支店と本部で国内業務に従事。東京三菱銀行の誕生後、京都に異動し、課長登用。事務と業務推進、攻めと守り両面の管理職を経験。2001年、東京三菱銀行初の女性支店長として千駄木支店に異動。2003年東長崎支店長。2006年三菱東京UFJ銀行誕生と相前後して現職。
パワーアップ実践塾に参加して
WWP会議では、昨年秋から6回にわたり「パワーアップ実践塾」を開講した。WWP会議代表幹事で、資生堂副社長の岩田喜美枝さんが塾長で、推進委員である私は主幹として運営をお手伝いする立場で参加した。この実践塾は、一般的なセミナーとは異なり、毎回宿題と予習が課される。宿題は、その日実践塾で問題提起され、参加者が議論をしたテーマについて、自社に持ち帰り、ディスカッションをし、それをレポートとして事務局に提出する。参加された皆さんはこの過酷な宿題に実に真摯に取り組まれた。人事部内で議論をした企業、活躍している女性と深夜まで本音ベースの話をした企業、経営陣に提言をおこなった企業など、実践塾への参加をきっかけとして、その企業にあった行動に歩を進められたご担当者の実行力には頭が下がる。
ご担当者の背中を押したのは何だったのか。それは悩みながらも女性の活躍に取り組んでいる人々が集まってディスカッションする中で、めざしているもの、方向性が間違っていないことを確認できたことではないか。女性活躍推進は、企業としてはライバル関係にあっても共有できる目的がある。企業の枠を越えて議論し、それを糧に自社で行動していける数少ない分野の一つではないだろうか。一つひとつの企業の動きが大きなうねりとなって、国や社会を動かしていけるよう、そういう矜持をもって取り組みたいと思っている。