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第4回 推進委員コラム
キリンアンドコミュニケーションズ株式会社 代表取締役社長
ワーキングウーマン・パワーアップ会議 推進委員
河野 真矢子
1986年キリンビール株式会社入社、東京支店、宣伝部、商品企画部、九州支社、人事部を経て、2008年3月、キリンアンドコミュニケーションズ株式会社代表取締役社長に就任。内閣府男女共同参画推進連携会議議員。
経営戦略としての女性の活躍支援
ダイバーシティ推進・女性の活躍推進に、思いを強く取り組み始めて5年。前進しているものの、少子化の進行度を考えると、スピードがともなっていない。女性の活躍支援は、多様な人材の活躍により企業の競争力向上につながり、優秀な人材の確保により企業の永続的な発展につながると信じている。ワークライフバランスは、時間管理の視点から生産性の向上・効率経営にもなる。まさに、経営戦略として取組むべき課題だと考える。ダイバーシティ推進・女性の活躍支援の本来の目的が、経営者にも女性社員自身にもあたりまえのように理解され、継続的にスピード感を持って前進してくように、力を尽くしていきたい。
そして、「多様な背景を持った人が、いきいきと働き続けられる組織・社会を実現すること。一人ひとりが、自分自身を"かけがいのない(effective)"存在であると実感できる組織・社会をつくること」のために、少しでも貢献できれば嬉しく思う。
住友商事株式会社 人事部長
ワーキングウーマン・パワーアップ会議 推進委員
新森 健之
1982年住友商事入社、建設機械第二部に配属される。アジア、中東、欧州市場を担当。1988年から3年間、イラク(バクダッド)に駐在。1994年に人事部に異動。企画、人材育成、採用、配置、考課等を担当し、2006年4月より現職。
本気度が全て
ワーキングウーマン・パワーアップ会議に参加させて頂き1年半が経とうとしている。この間、自分自身、多くのことに気づき、また、学ばせて頂いた。ワーク・ライフ・バランス、両立支援・・・、昨今、様々な取組みが進みつつあるが、ワーキングウーマン・パワーアップ会議の取組みは、それらと一線を画す。いくら制度が充実しても、いくら男性の家事・育児への参画が増そうとも、それだけでは実現できない高い目標をこの会議では掲げている。単なる「両立実現」ではなく、ワーキングウーマンの「パワーアップ」である。
鍵は、経営トップを含めた全社員・全階層の意識改革・本気度だと思う。待っていても実現はしない。やるか・やらないか、である。やらずに済ませようとすれば、その組織は将来必ず世の中から脱落するときが来るだろう。
私の部下にも、毎日3人の子育てに明け暮れながら、立派に両立を果たしている女性がいる。ロールモデルなどいない時代に入社し、男性の中で互いに切磋琢磨しながら成長し、いまや堂々の管理職である。
保育所へのお迎えという時間的制約はあるものの、仕事の中味においては私は一切手加減していないし、その必要もない。なぜ彼女がここまでできるのか?人一倍の努力は勿論だが、最大の理由は彼女が本気だからである。こういう人たちが、社内のあちこちに、普通にいる日が来るのが待ち遠しい限りだ。