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第2回 推進委員コラム
実践女子大学 教授
ワーキングウーマン・パワーアップ会議 代表幹事
鹿嶋 敬
日本経済新聞に入社後、生活家庭部長、編集局次長兼文化部長、編集委員、論説委員などを経て2005年4月から実践女子大学教授。内閣府男女共同参画会議議員、日本生産性本部・ワーク・ライフ・バランス推進会議代表幹事などを兼任。著書に『恵里子へ 結納式の10日後、ボリビアで爆死した最愛の娘への鎮魂歌』(日本経済新聞出版社)、『男女共同参画の時代』(岩波新書)、『雇用破壊 非正社員という生き方』(岩波書店)など
最愛の娘とWWP会議
最愛の娘、恵里子。勝ち気で、ちょっぴり照れ屋、私のことは「チチ〜」とか「オトン」と呼んだ。長いまつげの横顔を見るたび、私は幸せを実感するのだった。そんな愛娘と、心の中でしか対話ができなくなって2度目の冬を迎えた。昨年5月、結納式を終えて独身最後の旅にボリビアに出かけ、酔っぱらい運転の対向車との正面衝突で若い命を散らした。
WWP会議の創設に関し、牛尾治朗会長や岩田喜美枝さんらと準備の会合を持ったのは昨年の春頃から。この組織は当時海外に駐在し、キャリア形成に関心を持っていた娘の為にもなる−そんな思いもどこかにあったが、無慈悲にも神は命以上の存在を私から奪い去った。
悲しく辛い記憶があるだけに、WWP会議を拠点に展開する運動は掛け声倒れにしたくないという思いが強い。事故とWWP会議の創設について話し合っていた時期が重なるからだ。「オトン、頑張っているんだね」と言われるような運動にしたいと、決意を新たにしている。
東日本旅客鉄道株式会社 事業創造本部 開発・地域活性化部門 担当部長
ワーキングウーマン・パワーアップ会議 代表幹事
鎌田 由美子
平成年:東日本旅客鉄道株式会社入社 本社開発事業本部と経て、平成3年より2年間大手百貨店出向 平成9年:グランデュオ立川開業準備室 平成11年:JR東日本商業開発鰹o向(グランデュオ立川) 平成13年:本社事業創造本部立川駅・大宮駅開発プロジェクトリーダー 平成15年:開R東日本ステーションリテイリング設立 取締役営業部長兼務 平成17年:同社代表取締役社長就任 平成20年:同社代表取締役社長退任 平成20年:東日本旅客鉄道株式会社復職 平成21年:事業創造本部 開発・地域活性化部門担当部長 MDG・地域活性化G・湯沢PT・子育て支援PTを所管
働き続けるための選べる制度づくりに
男女雇用機会均等法が1985年にスタートして20数年、女性を取り巻く労働環境は大きく変化してきた。女性が創り出すマーケットの大きさと同時にその能力に対しても期待がかかると同時に、総労働人口が減少する中、女性の労働力に期待する声は大きい。その反面、現在でも出産を機に仕事を離れる女性が多い。現在子育て支援業務にも携わっているが、都内では平成21年4月時点で約8千人の待機児童がいる。この数字は一昨年前に比較しても2千人以上多い。補助金が話題にのぼることが多いが、それ以上に制度として、そして社会のインフラとして、民間も含めた子育て全体の様々な選択できるサービスの幅が必要だと感じる。これは同時に男性への育児参加へのバックアップにもつながると思う。ちなみに弊社の展開している27の駅型保育園ではお父さんの送り迎えが多く、隣接した小児科の先生には驚かれたことがある。
男性に比べ様々なライフサイクルがある女性ならではの、仕事を続ける上での悩みも多い。そんな中でWWPを企業サイドからも個人サイドからも活用していただけたら嬉しい。