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パワーアップ実践塾レポート
「第3期パワーアップ実践塾」開講
第1回講師の岩田塾長 |
2011年9月28日、企業の女性活躍推進を支援するための「第3期パワーアップ実践塾」を開講した。
この実践塾では、企業による参加型・実践的研究を中心とした内容となっている。毎回、先進的な企業の推進責任者が講師となり、推進のために課題となるテーマごとに参加企業の課題を討議し、具体的な行動のための支援を行っている。また、半年に及ぶ開催で相互のネットワークの形成も目的としている。
「人材のフル活用」
パワーアップ実践塾の塾長で、第1回の講師である岩田喜美枝・資生堂代表取締役副社長(ワーキングーマン・パワーアップ会議代表幹事)は、「ダイバーシティ経営」をキーワードに問題提起を行った。
岩田塾長は、企業経営戦略の視点から考えたとき、女性の支援は「人材のフル活用」のためには当然であるとし、加えて、女性を含め多様な社員が活躍することが、新しい価値創造を通じて企業の成長の源泉になる、と述べた。世界には、女性役員が取締役の4割以上を占めることを法律で義務付けているノルウェーのような国があるが、日本で取締役に占める女性の割合は1.4%と依然少なく、グローバル競争力の観点からも、企業のさらなる推進の必要性を説いた。
また、女性活躍支援には「子どもができたら退職が当たり前という第1段階」「かろうじて仕事と子育てを両立できる第2段階」「男女共に子育てをしながらキャリアアップできる第3段階」があるとし、これまでの資生堂の取り組みについて紹介をした。
問題提起を受けて活発な討議
後半では問題提起を受けて、コーディネーターの幸田千栄子・日本生産性本部経営コンサルタントの進行により、討議が行われた。
岩田塾長の「これから『育児期に"普通に仕事をすること"を免除すること』とともに、『育児をしながら"普通に仕事をすること"を支援すること』を目指すべき」との言葉に、参加者から賛同の声があがり、活発に質問や意見が行われた。
また、各社が現在抱えている課題についての発表があり、女性活躍支援に取り組み始めた時期や業種の違い等から、多様な課題が掘り起こされた。
第2回以降は職場風土改革や育成・評価・登用、メンタリング・プログラムの効果についてのテーマに沿って行われる。
終了後は、今後半年間学び合う同士のネットワーク構築のために、岩田塾長・幸田コーディネーターも加わって、なごやかに懇親会が開かれた。
(以上:文責事務局、組織名・役職名は掲載当時のものです。)